障害があっても一人暮らしをしたい!入居審査突破のための絶対条件
障害年金を受給して家族と暮らしている方も、アパートで一人暮らしを送りたいと思う方はいるでしょう。
私に相談にいらっしゃる方の中には、同居家族に障害を理解してもらえず、同居しているとストレスが強まり病状が悪化してしまうなど一人暮らしをされた方が精神的にも安定するという方も少なくありません。
また、収入を家族に使い込まれてしまって経済的に困窮してしまう方もいらっしゃいます。
でも、アパートを探しに不動産屋さんを訪問しても、「入居審査でなかなか通らない」という経験をされる方がほとんど。
この記事では、障害年金を受給している方でもアパートの入居審査を通すためのポイントをお伝えします。
生活保護を受給する前提で申し込む方法や、保証人がいない場合の入居審査を通す方法など、実際の不動産仲介の経験に基づいたアドバイスをご紹介します。
障害年金を受給している方も、安心してアパートでの生活を楽しめるように、そしてご自分の人生をより良いものにできるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
収入の壁を突破しよう!生活保護を受給する前提で申し込む方法
アパートの入居審査ではまず「収入」を見られます。
ところが障害年金生活者の多くの方の収入は月に5〜6万円前後ということが多いでしょう。この収入ではアパートの入居審査を通すのは正直言ってとても難しいです。
というわけで、収入をアップさせるために生活保護の申請を検討しましょう。
まずは市役所の保護課で「相談」をしましょう。
ここではあえて「相談」です。自分の収入や資産が生活保護を受けることが可能な程度かどうかを確認しましょう。
その上で、「家族と離れて一人の世帯になれば生活保護の要件に当たりそうかどうか」聞いてください。
生活保護を受給できる収入かどうかは地域や年齢によって異なります。
例えば、仙台市なら単身者の最低生活費は73,000円ほどとなります。
それに障害者加算などがあるので区役所の職員さんによく伺ったほうがいいと思います。
つぎに、アパートを探しに不動産屋さんを訪問しましょう
ここでの注意点はいくつかあります。
- 生活保護基準内の家賃で探すこと
- 大家さんや管理会社が生活保護OKであること
- 障害の程度や症状に合ったお部屋を探してもらうこと
です。
生活保護基準内の家賃で探すこと
まず、生活保護基準内の家賃で探さないと生活保護の開始後すぐにまたアパートを探さないといけなくなる場合があります。地域の基準額を確認して、必ずそれ以下のアパートを探してもらいましょう。
仙台市なら37,000円です。管理費は多少あっても大丈夫です。
大家さんや管理会社が生活保護OKであること
生活保護受給前提であることは必ず不動産屋さんに伝えた方がいいでしょう。残念ですが最初から「生活保護は受け入れない」としている管理会社や大家さんも多いです。後々のトラブルを避けるためにも最初にお話するべきです。
障害の程度や症状に合ったお部屋を探してもらうこと
例えば足が悪いのに階段があるお部屋では困りますし、不眠の症状が強いのに幹線道路沿いのアパートに住むのも大変でしょう。仲介の担当者さんとよく話し合って条件を決めましょう。
保証人がいない場合の入居審査を通す方法
保証人がいない場合、アパートの入居審査は通りにくくなることがあります。
特に、障害年金を受給している方は、保証人を見つけることが難しいこともあるかもしれません。
多くの場合、家賃保証契約を利用することになるでしょう。家賃保証会社中には審査の際には生活保護受給を前提で申し込みできるものもあります。
仲介の不動産屋さんに生活保護を受給する前提で入居審査できそうかどうか確認して、もし可能であればそのアパートを優先で申し込みを進めましょう。
残念なことですが、入居審査を通せるお部屋はなかなか多くはありません。チャンスはすぐに掴みましょう!
入居後はすぐに「生活保護申請」に行きましょう
次の月の家賃から生活保護の支給対象になるように、入居後はすぐに生活保護申請を行いましょう。申請してから保護が決定するまでおよそ2週間かかりますが、生活保護の支給対象になるのは「申請をした日」から!なので1日でも早く申請した方が良いのです。
さいごに
障害年金を受給している方が、年金のみの収入でアパートの審査を通過するのはとても難しいものです。入居審査はもちろんですが、障害への理解、介護や福祉、生活保護の制度に精通している不動産屋さんを頼るのが一番です。まずは大変ですが、いろいろな不動産屋さんをまわってみて、理解がありそうな担当者さんを探すのがアパートを探す近道かもしれませんね!