
「自分名義じゃないアパートに住んでいて、生活が苦しい…」こんな状況で生活保護は受けられるのだろうか?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご安心ください。住居の名義が自分のものでなくても、生活保護を受給できる可能性は十分にあります。
大前提:自分名義でなくても、生活保護は受給できる!
まず、最も重要な大前提です。
生活保護は、「住居の名義」ではなく、「あなたの現在の収入と生活状況」に基づいて判断されます。自分名義の住まいではないからといって諦める必要はありません。
収入が国の定める基準以下で、生活が苦しい状況であれば、すぐにでもお住まいの地域の保護課や福祉事務所に相談しましょう。

ケース別:こんな名義でも申請が可能です
家族名義のアパート
例えば、家をでた元配偶者が契約したアパートに残りの家族がそのまま住み続ける場合などが当てはまるかもしれません。収入が基準以下であれば家の名義を問わず生活保護を申請することができます。
社員寮や社宅
また、社宅や寮に住んでいたけれども、病気や怪我で働けなくなってしまった、しばらく住んでもいいことになっているけれど収入がない場合なども生活保護を受給することができますよ。自分名義の住まいではないからと諦めずに、お金に困ったら生活保護を申請しましょう。
親・兄弟・知人の名義などで借りてもらった賃貸物件
生活保護申請を視野に入れて賃貸アパートなどを借りる際、どうしても「自分名義」での賃貸契約が難しい場合もあるかもしれません。その際、契約名義人を家族などにお願いした場合はどうなるのでしょうか?
そのような場合であっても、生活保護の申請が可能です。また、賃料を支払っているのが自分であれば住宅扶助を申請することができます。家賃保証会社によっては家賃などの引き落口座も入居者の口座に指定することが可能なところがあります。
ただし、もし家賃が遅れてしまうと名義人になってくれたご家族に督促が行ってしまうので、注意は必要です。
家賃を自分で払っていれば「住宅扶助」も受け取ることができる!
生活保護の住宅扶助(家賃を補助するお金)は、誰が家賃などを支払っているかがポイントになってきます。

生活保護申請の際に、用意しておきたい書類
- 家賃の振込明細
- 家賃の領収証
- 引き落としの場合、通帳など
- 賃貸契約書(ある場合)
家賃地代証明が必要な場合も。
住宅扶助を決定するために、家賃や契約内容、支払い状況を確認する「家賃地代証明」という書類の提出を求められる場合があります。
仙台市では必要な場合が多いです。
- これは、大家さんや管理会社に記入してもらう必要がある書類です。
- 提出が遅れると住宅扶助の支給も遅れる原因になるため、事情を説明してなるべく早く書いてもらうようにしましょう。
- 大家さんや管理会社に直接頼むのが不安な場合は、仲介会社に相談して代行して頼んでもらうことも検討できます
まとめ:生活保護は「困窮しているあなた」を助ける制度です
最後に、今回の重要なポイントを再確認しましょう。
名義のことで諦めず、まずは一歩踏み出して相談することが、生活再建への第一歩です。
社員寮でも収入がなければ生活保護が受給できたとは知らなかったよ。もっと早く聞いていれば・・・という人もいたかもしれないね。

